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【大森】都内で話題の鯖の塩焼き専門店。鯖なのに。

最近、様々な専門店をよく耳にすることはありませんか。

アボカド専門店やパクチー専門店などインスタ映えするような料理を作るお店も増えるなか、大森に専門店の中でも珍しい食材を取り扱っているお店があるんです。

その名も『鯖なのに。』

saba

なんの専門店だろう、と悩む必要がないくらい明確な店名ですね。

もちろん鯖、さらに言うと塩焼き鯖に情熱を注いでいるお店です。そこまでオンリーワンにこだわるお店もなかなか無いのでは無いでしょうか。

メニューはもちろん鯖の塩焼きが主役の料理ばかり。

ここ数年のサバ缶ブームがあるにせよ、実際に訪れるまではもっとメインにしやすい魚もあったんじゃないかな、という考えがありました。

しかし食べてみると一瞬でその味に虜に!

今回はそんな鯖好きにはもちろん、地元の誰からも愛されているお店をご紹介します。

派手さはないけど開放的なお店

サバ専門店

JR大森駅東口から徒歩2分。

線路に程近い場所にたたずむ鯖の塩焼き専門店「鯖なのに。」。

入り口には目立つような看板やゴテゴテの装飾もなく、人気店とは思えないほどひっそりと営業しています。

お店の入り口からは炭火でサバを焼いている香ばしくていいにおいが漂い、お腹が空いてきますよ。

鯖なのに。店内

中は細長い作りで一階は厨房になっており、階段を上がり二階に通されます。

ランチタイム時はお会計を先にし、座席につくシステム。

席は全部で10席。6畳程度の場所ですが、天井が高く清潔感と開放感があるのでそこまで狭く感じない間取りです。

ランチは鯖の塩焼き一択。

鯖なのに。ランチメニュー

ランチタイムは鯖の塩焼き以外のメニューは無いため、迷わなくていいのも良いところ。

店員さんを呼ぶボタンにもSABAの文字が。

遊び心にほっこりししながら待つと10分ほどで目にも鮮やかな塩鯖定食が到着します。

メインのサバの塩焼き定食を食べる

鯖の塩焼き定食

定食は焼きたての鯖の塩焼きとお味噌汁、小鉢、ホカホカごはん。

まず何より鯖の存在感に圧倒されるはず。

メインにふさわしい大きさで脂がのっていて、食べる前から一目で美味しいと思えるビジュアルです。

また器も雰囲気や食事に合わせたセンスのいい物を使っています。おしぼりからは爽やかないい匂いがするのですがこういう細かいおもてなしに心をギュッと鷲掴みにされますよね。

サバの塩焼き

まずは冷めないうちに鯖をいただいてみました。

パリッパリに香ばしく焼かれた皮に箸を入れるとジュワッと脂が溢れてくるのがわかります。

一口食べるともう箸が止まらない美味しさ!さらにはいい塩梅の塩分が白ごはんとの相性抜群です。

注文されてから炭火で焼くためアッツアツで食べられるのも嬉しいところです。

この定食が1,000円で楽しめるのはコスパ抜群です!

鯖特有の臭みが苦手な方も少なくはないかと思いますが、生臭くは全くなく鯖の美味しさだけを引き出されています。

干物は茨城では有名な無添加手作業の干物屋さんからおろしているそう。ちなみに前の店主の方は鯖が苦手だったのに、この鯖を食べたら食べられるようになったという逸話を教えてくれました。

そんなインパクトがあるのもわかる美味しさです。

手間のかかった大根おろし

そなえられている大根おろしは粗めの鬼おろしで甘酢であえてあり、さっぱりとした味わいで鯖の塩焼きと食べるとこれもまた格別の味わいです。

この大根おろしも店内で仕込んでいるのですがスタッフさんはこれが一番大変な作業なんですよ、と笑いながら言っていました。

大きいタッパーにいっぱい作ってもコンスタントに作らなければ無くなってしまうらしいのでそれだけ鯖を求めにくる人が多いということでしょう。

最初大根おろしに醤油をかけようと探したらテーブルの上に調味料の類は全くありませんでした。醤油などを付けなくても美味しい塩加減で出しているとのことで自信の表れがみて取れます。

 

メイン以外も大満足

ポテトサラダ

また私が行った時の小鉢はそぼろの和風ポテトサラダ。お味噌汁は野菜たっぷりでダシがきいていて丁寧な味わいです。

白ごはんも鯖も全体的にボリューミーなので女性だったらお腹いっぱい食べられること間違いなしです。

ちなみに白米は山形の「はえぬき」を使っています。お米屋さんに自ら行き、メニューに一番合うお米を選んでもらったというこだわり。

そのお米屋さんも大森で営んでいるお店で、こだわりの野菜も大森にある八百屋さんで頼んでいるそう。

大森でお店を出している限り、地域のためになりたいという店主の心いきが感じられますね。

白ご飯との相性は間違いないですが+300円で混ぜご飯に変更することも可能です。ごま油がいい香りの混ぜご飯は単品でも食べられる美味しさ!

 

私が行った時、となりに座った人はビールも頼んでいました。確かにお酒が欲しくなる味わいです。

お店はサラリーマンの他にも女性グループ、カップルなど様々で地元に愛されるご飯やさんということが再確認できました。

私が言ったのはランチタイムを少しすぎた14時前。それでも2名の先客が待っていました。

 

また帰る際は店主から、暑い中待たせてしまってすみません。と一言。

こういう言葉があるのとないとではやっぱり店の印象がまるで違うような気がするのは私だけでしょうか。

夜はお酒とサバを楽しめる

鯖なのに。お酒メニュー

ランチタイムのイメージが強いお店ですが、夜は鯖をおつまみにお酒が飲めます。

二階でゆっくり座って飲むのもいいですが、夜は一階の厨房前がカウンターになるためぜひ一階で飲んでみてください。

炭で鯖を焼いている香ばしい匂いや、手際がいい包丁捌きの心地よい音など五感でお店の雰囲気を楽しめます。

夜でももちろん定食を食べることができますよ。

鯖愛好会の方たちには有名な店らしく、よく鯖会をしているようなのでもし何よりも鯖が大好物!という方は参加されてはいかがでしょうか?

他にもおばんざいの盛り合わせは季節の野菜をふんだんに使った料理がいただけます。

一品一品レベルが高くダシや野菜の味が濃く、これだけでも十分満足できる逸品です。

鯖づくしコース

鯖づくしコースはこの店の一番美味しいところが詰まったコース。

塩焼き鯖はもちろん、鯖のピザや鯖の土鍋ご飯もいただけます。全7品ですが、一人あたり2匹分の鯖を使っているからとってもボリューミー!

「え、まだ出るの?」「量すごいね!」とよく言われます、と笑いながら教えてくれました。

鯖用の日本酒もある

SABAdeSHU

また鯖をより美味しく楽しめるために鯖専門の日本酒が置いてあります!

その名も「SABA de SHU」(サバデシュ)。

茨城県の蔵元で作っている日本酒だが、そこの人がこれを置いてくれないかとわざわざ茨城から直接きてお話をされたと言うお酒。

私もせっかくだから飲ませてもらいました。

日本酒だけで飲むと甘口のよくある普通のお酒ですが、鯖と食べると風味がガラッと変わって鯖と日本酒とのハーモニーが口の中に広がります。

驚いていたら、常連さんやスタッフさんが「すごいでしょ」「面白いよね」とニコニコしながらどんどん話しかけてくれます。

心からこのお店と料理、お酒を楽しんでいる人たちがつくる雰囲気はとっても楽しい一時を過ごせます。

鯖なのに。テイクアウト

鯖なのに。テイクアウト

また自慢の定食をお弁当としてテイクアウトすることも可能です。名物サバの塩焼きの半身が丸々どかんと入ったお弁当はボリューム満点。

添えられているおかずも色とりどりで見るからに食欲がわいてきます。

お弁当とはいえ、作り置きはせず、焼きたての鯖を詰めてくれるので15分ぐらい待ち時間がかかるので事前に予約していくとスムーズに受け取れますよ。

他にも鯖の身をふんだんにつかった混ぜご飯のお弁当もあるので好みに合わせてえらんでみてください。

冷めていても味わいには引けを取らないジューシーな鯖とご飯の美味しさがお家でゆっくりと味わえるのはテイクアウトの醍醐味ですね。

夜限定鯖の棒鮨

鯖の棒鮨

また夜の部では夜限定の鯖の棒鮨をテイクアウトすることもできます!

鯖の棒鮨でしめ鯖を使うのはよく聞きますが、焼き塩鯖を使うのは珍しいですよね。ご飯にはゴマがふんだんに使われていて、脂ののった鯖に生姜と大葉のアクセントが抜群です。

美味しい余韻を次の日まで味わえるのは最高ですね。

プライドをかけてつくる絶品のサバ料理

大森のサバなのに

専門店がプライドをかけて作る絶品の塩鯖料理。

一口食べれば鯖に対する熱量に必ず驚くはずです。働いている方の気配りもちょうどいいタイミングや距離感を考えてくれます。

おめかしして気合を入れて食べに行くというお店ではないですがが、友達、同僚と美味しい物を食べながら楽しい話をする、そんなまったりした時間を過ごせるお店です。

もしよければぜひ召し上がりに行ってみてください。

 

サバの塩焼き
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