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【葛飾】中川奥戸展望デッキから中川のおすすめお散歩コースを歩く。

葛飾区は美味しい飲み屋やご飯屋があるスポットです。食べたり飲んだりもいいけれど運動もしたいし綺麗な景色を楽しみたい!今回はそんな方、必見です。

葛飾区の中央には中川が流れていて遊歩道が整備されつつあります。
奥戸~小岩地区を中心にその周りの見どころも含めて、スカイツリーやハープ橋も見える景色の良い川辺スポットをご紹介します。

こち亀でおなじみの中川

なかがわ看板

中川に浮かぶ 夕陽をめがけて~♪】

こち亀の葛飾ラプソディの歌い出しにも出てくる中川。ともかく葛飾区の川と言えば区のほぼ中央を流れる中川しかありません。

七曲りというくらい曲がりくねっているのが特徴。そんな中川は埼玉県羽生市から流れる利根川水系の河川で、
葛飾区に入るとまず高砂橋を過ぎたところで新中川と分かれます。そしてくねくねと流れていき東四ツ木で綾瀬川と合流し、荒川と平行に流れ海へとたどり着くのです。

葛飾区では昔、区が水浸しになるくらいの氾濫があり、堤防が作られました。葛飾区は海抜0エリア、むしろマイナスエリアも多い場所なのです。だから、台風で増水すれば中川デッキが沈んでしまうこともあります。

そんな中川周辺に住む人々は川に寄り添い川と共に生きてきたといっても過言ではありません。

中川テラスを歩く

中川テラス

中川護岸耐震補強工事を東京都が行い、同時に中川テラスが川辺に作られています。
中川テラスは総延長約8.8km。
まだ設置されていない場所もありますが、どんどん工事は進んでいます。

元々ある堤防上の遊歩道とあわせて人々の憩いの場です。

中川ジョギングコース

マップからもわかるようにジョギングコースにもなっています。
階段で降りるテラス側か上の歩道の好きな方を歩くことができ、歩道だと川だけでなく横の住宅街も見ながら歩くことができます。

道路沿いの生垣は花壇にされていたり、野生に生えて来ていたりで色々な草花が綺麗です。
中川テラスは各場所でテラスが出来た時期が違うので、デザインも違うことがあります。
そういった違いを探しながら歩くのも楽しいです。

場所によっては足元に葛飾のスポットのプレートが嵌め込まれているところもあります。
その場所を探しに行ってみるのもいいですね。

中川テラスはまだ未完成の部分があり、一旦上がって堤防上の遊歩道を歩いたり橋を越え、また下りて戻る必要がありますが、階段の上り下りもいい運動になります。

犬の散歩やジョギングをしたりと、ここでは様々な人々が自分の時間を楽しんでいます。
風流な音色が響いてきたと思ったら対岸で尺八吹く人がいたり、金管楽器を演奏する人、何本も柵に釣竿を固定して釣れるまでベンチに座って仲間とお喋りに興じる釣り人、機械的な話声がすると見ればラジオをぶら下げて歩く人、健康の為なのか後ろ向きや横歩きの人、川をボートでクルーズする人もいます。

私が見たクルーズする人々は男子が皆上半身半裸で元気で楽しそうでした。書き記していいのか悩むところですが、夏は男性の半裸率アップです。歩きながら半裸になる方や、半裸でベンチでお休みの方も見受けられます。
水辺は開放的な気分になりますね。

変わる景色を楽しむ

中川からみる景色

中川は毎日のように姿を変えます。
季節や天気、時間によっても雰囲気が変わり私達を楽しませてくれます。
川が凪いでいる時は建物が川面に鏡のように映ってとても綺麗です。

朝陽が昇る時間帯や夕暮れ時には川が太陽の光で輝いてとても美しいです。
冬の空気が綺麗なときには富士山が見えるスポットもあると散歩している方からお聞きしたので探してみるのもいいかもしれません。

場所によっても景色は変わっていきます。
上平井橋の方まで行くと、上平井橋から上平井水門と首都高速中央環状線の葛飾ハープ橋を見ることができます。
ここまで来るとお隣には綾瀬川が流れています。

中川と中川テラスは歩けば歩くほど、自分の好きなスポットが増えていく。
そんな魅力に溢れています。

中川テラスの動物たち

中川テラスではカモやオオバンをはじめとする鳥たちを見ることができます。

中川テラスの壁面に動物達の紹介もあり便利です。
また、川の中にはフナの仲間やウナギもいるそうです。

中川奥戸展望デッキで景色を楽しむ

中川奥戸展望デッキ

いちばん眺めがいいところとして欠かせないのがこちら、中川テラスの遊歩道にある中川奥戸展望デッキです。
絶景を楽しむことができます。
スカイツリーやハープ橋、その手前の中川が大きく蛇行するポイントにとなっていてダイナミックな景観が目の前に広がります。

堤防よりも少し高めの位置に作られており、対岸から見るとこんな感じ。対岸の東立石緑地公園の緑が綺麗です。

デッキには、ベンチもあり座って最高の景色を眺めることができます。

夜景もライトアップが綺麗

中川デッキ夜景

夜景が綺麗とのことで夜に訪れてみました。
夜というよりはトワイライトですが、なかなかにライトアップが綺麗です。
デッキの足元がライトアップされて、遠くハープ橋やスカイツリーがキラキラして見えます。
スマホ写真では完全に消えてしまいますが視認では東京タワーがハープ橋のところに光っているのを見ることができます。

逆方向に目を向けても川辺のライトアップが美しいです。そしてこの時間まわりにはコウモリが飛んでいました。
鳥とは違った飛び方をするのですぐわかります。
夜景を充分に楽しめる場所です。遅い時間帯に訪れる際は暗い場所もありますので行き帰り気を付けてください。

中川まわりのおすすめスポット

中川テラスを散歩したついでにちょっと寄り道したいおすすめの場所をご紹介しましょう。
この周辺はご紹介する以外にも神社が多くあり、神社巡りもおすすめです。

立石熊野神社

立石熊野神社

平安時代に安倍晴明が勧誘した神社が立石にあるんです。五角形の敷地を持つので、五方山熊野神社と言われます。
八咫烏を五角形が囲っているのがご神紋です。

葛飾区登録天然記念物のクスノキの御神木もあり、かつては立石村の鎮守社だったそう。
京成立石駅と青砥駅から歩いてお詣りできるのですが、結界に守られここだけ切り取られたような神聖さがただようフォトジェニスポットです。
富士塚もあるので富士塚巡りを趣味とされている方にとっても訪れたい場所でしょう。

葛飾区指定文化財 鬼塚

鬼塚

少し木が生えている部分がこんもりしているのが分かりますでしょうか?
こちらは奥戸にある史跡で、葛飾区指定文化財の室町時代と江戸時代の塚なんです。中世につくられ儀礼的なことに使われ、近世にまたつくり直しをされているそう。

江戸時代では塚の上にさらに土を盛って、お稲荷さんを祀っていたそうです。
何故鬼塚と言われているのか理由はわかっていません。一見ただの空き地に見えるのに、不思議な雰囲気があります。良好な状態で保存されている貴重な塚だそうです。

モンチッチ公園

一世を風靡した人形モンチッチに埋め尽くされた西小岩五丁目の公園です。
モンチッチ好きの方にはたまらない可愛らしさを醸し出しています。モンチッチで有名なセルロイド玩具のメーカーセキグチの工場、関口家旧住居があった場所につくられました。

モンチッチ公園

お手洗いまでもがモンチッチですが、モンチッチが至るところにいるということ以外はよくある利用しやすい公園です。

立石様

立石様

立石様は立石8丁目の住宅街の公園の中にある石です。立石という地名の由来になっています。
鳥居の奥の祠に立石様があります。古墳時代に鋸山辺りから取れた石がここまで運ばれてきたとされており、この近くには古墳があったそうです。

地元住民の信仰の対象でもある奇石は今もこうして立石の知に立石様としてたたずんでいます。

葛飾区総合スポーツセンター

葛飾区総合スポーツセンター

葛飾区の総合体育施設で、体育館、少し離れたところに温水プールやテニスコートも備えています。団体や個人での利用が可能です。また、様々なスポーツ教室も開催されています。

健康ストレッチやお腹シェイプ、ゆったりヨーガストレッチなど、300円のトレーニングルーム利用料のみで参加できる当日参加型のものから、全何回かの申込制コースで参加するものもあります。

奥戸天祖神社

奥戸天祖神社

大しめ縄がある奥戸の神社です。
葛飾区総合スポーツセンターのすぐお隣にあります。伊勢皇大神、鹿島と香取の神様を祀ってかつては三社明神と称していました。

10月には葛飾区指定文化財の大しめ縄神事が行われます。大きなしめ縄は5mにもなるのですが、これを新しく作ります。昔、奥戸は水田が多かったのでしめ縄の材料の藁を氏子たちが持ち寄っていたそうです。
農村時代の豊作を祈り、感謝する気持ちが伝わってきますね。

涼しくなったら中川散策を

中川テラス周辺は散歩やジョギング、散策にも最適な場所です。
天気か良くても悪くても川の見せる表情は毎日のように異なるので私たちを飽きさせません。
皆さんも中川の水面に癒されてください!
周囲を散策すれば歴史や文化に触れ、充実した一時を過ごすことができます。

中川奥戸展望デッキ

住所葛飾区奥戸1-29-1付近
電話番号03-3693-1777(葛飾区公園課管理運営係)
最寄駅京成立石

中川からみる景色
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