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【蒲田】和菓子処「清野」で名物のどら焼きとフルーツ大福を食べよう

和菓子屋「清野」は蒲田駅から徒歩10分。
にぎやかな繁華街を抜けて、車がすれ違うのもギリギリな狭い道路を歩いていくと、閑静な住宅街の一角に見えてきます。

お店の前は季節に合わせたデコレーションがしてあり、地元の人でいつも賑わっている店内。秋にはハロウィン、冬にはクリスマスなど、行くたびに変わっている店構えはいつもきゅんする可愛さ。

頂いたどら焼きに感動

和菓子清野外観

私が「清野」を知ったきっかけは、清野さん近くに住んでいる会社の同僚。
「美味しいどら焼きを売っているお店があるから買ってきた!」なんて大きなどら焼きを手渡されました。

最初はそんなにハードルを上げて大丈夫?なんてちょっぴり思っていたり。
でもそんなハードルを簡単に超えてきた清野さんのどら焼き。

お昼を食べた後だったのにぺろっと完食してしまいました。
はじめて食べた時のあんこの滑らかな舌触りと軽い食感は今でも覚えているくらいの衝撃。
職場なのに「美味しい!場所教えて!!」なんて仕事を放り出して聞き出したこともいい思い出です。

清野おすすめのどら焼き

清野のどらやき

お店の人も一押しするおすすめはやはりどら焼き。
卵は岩手から。蜂蜜、小麦粉、小豆は北海道から取り寄せている素材にこだわった一品。何度か行っている私でもどら焼きのカゴが商品でいっぱいになっているのは見たことがないくらい人気商品なんです。

一枚一枚丁寧に焼き上げている生地に一晩かけて煮込んだ、艶やかという言葉がぴったりなあんこがこれでもかと入っています。

運が良ければ焼き立ての温かいどら焼きに出会えるかも!
焼き立ては紙に包んでもらえ、その場でも食べられるのでちょっとお散歩して小腹が空いた時にもぴったり。私はまだ巡り会えたことがないのでいつか焼き立てを食べたいとタイミングを見計っています!

蒲田温泉にちなんだ温泉まんじゅう

温泉まんじゅう

また蒲田の名物と言えば温泉。清野の近くにも有名な蒲田温泉があるので、それにちなんで温泉まんじゅうも地元アピールとして作っているそう。

隠れた名品フルーツ大福

フルーツ大福

そして隠れた名品がフルーツ大福!
普段は作っていませんが、清野さんの和菓子に合う果物を見つけた時は特別に登場するんです!

今回は和歌山の一口みかんを一つ丸ごと使ったみかん大福。
求肥にもみかんの皮が練りこまれていて、何度も試作し白あんにしたというこだわりの大福。

柔らかい求肥に包まれた丸ごとのみかんはとってもジューシーで上品な白あんとベストマッチ!みかんのこんな美味しい食べ方があるんだ!と目からウロコの絶品でした。

冬の期間限定いちご大福

1〜3月は毎月15日のいちごの日前後にいちご大福が期間限定で発売!
この商品も今では毎年恒例になっているけれど、昔はなかったそう。
作りたいなと思っているところに、これは美味しい!と思えた苺農家さんに巡り合えたというお母さんの和菓子への愛の結晶。

茨城県の苺グランプリ3年連続金賞を受賞している農薬を最大限に押さえた樹上完熟の大きな苺はお菓子にするにはもったいないほどのみずみずしさと甘さ。
そんな苺を惜しげもなく使う贅沢な苺大福は必食の美味しさですよ。

年に5回ほどしか買うチャンスがなくみんなが美味しさを知っているので予約がおすすめ!

初代の味を引き継いだ自慢のカステラ

清野のカステラ

初代店主は長崎の生まれ。
カステラを作る名人だったそうで故郷の長崎から上京し、麻布で働きつつ和菓子の腕を磨いたたのち蒲田で独立されたそう。

お店を出してからは和菓子はもちろんですが、カステラの評判も凄かったみたいです。
なんと天皇陛下も召し上がったことがあるとのこと。

材料も岩手の牧場でとれた有精卵や愛媛産の米飴、長野県の無農薬小麦粉など全国各地から取り揃えています。先代からの作り方を守り、厳選した材料を使ったカステラは今でも根強い人気がある逸品です。

ポルトガルの伝統菓子パォン・デ・ロー

パォンデオロー

そして私がいつかお目にかかりたいお菓子が「パォン・デ・ロー」。
ポルトガルの伝統菓子で半熟カステラのようなイメージのお菓子です。

国内でも作るお店は珍しいパォン・デ・ローですが、清野さんの作る品はカスタードクリームのようにとろっとろの半生タイプ。

実は先代が亡くなった時に娘さんは最初は先代と同じ味を作ることを諦めていたとのこと。
けれども復活させたい!となり、勉強のためになんとポルトガルへ行って本場の味を学び帰国後も研究を続けついに納得のいく味を出すことに成功。娘さんの行動力と努力が詰まったお菓子なんです。

ベーキングパウダーやバターなどを使わずに卵の風味を最大限に生かした絶品の半熟カステラは、一つ一つ手作業で作るため一日に焼ける数も決まってきてしまうそう。
これこそ要予約の幻の一品です。

美味しいだけじゃなく安心も提供してくれるお菓子作り

清野店内

蒲田でお店をはじめて60年弱。
今はお母さんと娘さんとで経営をされています。

お母さんが安心して子供たちに食べさせられるようなお菓子をモットーに、安全で美味しいお菓子作りを心がけいる清野さん。実際に娘さんにも子どもがいて、その子にとって良いものになるようなそんな気持ちで商品開発から仕入れ、接客までしている姿は女性からみてとってもカッコイイし憧れますよね。

素材は全て国産にこだわり、厳選した材料で作られた手間ひまかかっているお菓子はどこか懐かしいほっとする味。

「いい材料が入ったから、今度新しくメニューが出るんです!」なんて満面の笑みで教えてくれた時には、うきうきしながらその日を待つのも楽しみの一つ。
もちろんばっちり予約してついに出会えた時は、何もない日が最高の1日になるんです。

さりげない毎日に自分へのご褒美としてぜひ買いたい。
そんな優しい気持ちのこもった和菓子を堪能してみてください。

詳細情報・アクセス

住所東京都大田区蒲田本町1-7-5
最寄駅JR蒲田駅から徒歩10分弱
営業時間10:00~19:00
定休日水、日曜日
電話番号03-3731-2320

和菓子処清野
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