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【本駒込】小さく回れる東京お寺巡り散歩

道を歩いていても思わず足を止めてしまうような、立派な佇まいの門が入り口です。永くこの場所を見守ってくれていることがひと目でわかりますね。

枝垂桜

この門をくぐると、枝垂れ桜の木々が訪れた人を出迎えてくれます。この写真を撮影したのはとても暑い夏の日。青々とした木々を見て、気温が1度下がるような落ち着いた気持ちになり、早くもこのお寺が好きになった瞬間でした。
春になると見事な枝垂れ桜を見ることができ、お花見スポットとして地元の方にも人気の場所です。

枝垂れ桜の並木をしばらく歩くと、広い敷地の奥に本堂が見えてきます。諏訪山とは吉祥寺の山号です。残念ながら本堂の中を見ることはできませんが、外観の佇まいからは、中も立派なものだろうと想像ができます。

妙清寺(みょうせいじ)

妙清寺も元々は別の街にあったお寺で、明暦の大火により現在地に移転しました。
スーパーや雑居ビルが立ち並ぶ通りを歩いていると、入り口の白い門が現れます。坂が多い地形を活かし、高低差のある造りになっているお寺ですので、訪れる際は注意が必要です。

妙清寺

舗装された階段を降っていくと、門の外の喧騒が嘘のように静かな空間です。高低差のおかげか、外の道路を走る車の音や道ゆく人の話し声は聞こえません。聞こえるのは、小さな滝の水音だけ。

妙清寺では代々、徳川家と同じ葵の紋を寺紋としています。
江戸時代、将軍が妙清寺をお休み所として利用し、妙清寺がおもてなしをしたところ気に入られ、徳川家と同じ家紋を授けられたそうです。

常泉寺(じょうせんじ)

常泉寺

本郷通りに面する小さなお寺です。吉祥寺のような派手さはありませんが、一歩足を踏み入れると緑いっぱいの穏やかな空気に包まれます。

常泉寺の一番の特徴は、子どもに開かれたお寺だということ。夏に行う子どもサマーキャンプや不定期開催のこども食堂など、子ども向けのイベントを主宰する理由を住職さんに聞いてみました。

まず、お寺とは本来、学びの場であるということ。明治政府の方針によりお寺と学校の役割が明確に分けられましたが、本来の在り方を忘れずにいたいと言う住職さんの言葉が印象に残りました。
また、核家族や共働きが当たり前になった今、孤独な子どもが増えていると言うこと。晩ご飯をひとりで食べたり、インターネットの加速で対面のコミュニケーションが苦手だったりする子どもたちに向けて何かしたいと考えたのがイベントを開催するきっかけだったそうです。開催したところ思った以上に子どもが集まり、必要性をより強く感じたとのことでした。

写真は常泉寺の中に佇む、ひと目で気に入ったお地蔵様です。穏やかなで優しい笑顔。子どもたちを暖かく受け入れるこのお寺を象徴する存在のように感じました。

疲れたらカフェで一休み<江田珈琲店>

江田珈琲店

お寺巡りに疲れたら、このカフェで一息つくのがおすすめです。

BGMにジャズやボサノヴァが流れる、クラシカルで落ち着く雰囲気の喫茶店です。訪れている人は、ひとりで読書をする方や子育てを終えた世代が多く店内はとても穏やか。
ドリンクを注文すると、その時々でチョコレートやクッキーなど一口サイズの小さなお菓子をつけてくれますよ。

チーズケーキもさっぱりとして美味しかったです。

今回紹介した以外にも、本駒込エリアにはたくさんのお寺があります。
グーグルマップを手放して、気の赴くままに進んだ先に素敵なお寺との出会いがありますように。

ちなみに、周囲にはお寺だけでなく神社もありますので、併せて参拝するのもおすすめです。

常泉寺
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