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【高円寺】アール座読書館でお喋りをやめて頭と心の休息

自分だけの時間を過ごす静寂なる喫茶室「アール座読書館」

ここは以前に書いた、ファンタジーな世界観を持つ喫茶店、エセルの中庭の系列店です。

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女神

エセルの中庭とは違い、基本的にお喋りは禁止。静かな空間でお茶を飲みながら本が読めたり、瞑想したり、勉強やお仕事をしたり、ただぼーーっと何もしないをしても良いという、ただ1人の時間をゆったりと過ごすことのできる場所です。

今回は、この独特の雰囲気が漂う魅力的な喫茶室をご紹介しましょう。

扉を開けると別世界

アール座読書館看板

賑わいを見せる高円寺のPAL商店街から一つ路地を入った所に隠れ家のようにひっそりとした入り口があります。

今回はアール座読書館に行くので二階へ階段を上ります。

私語厳禁と前情報で知っていたので、それはもう慎重にそぉ~~っとドアを押し開けました。

アール座読書館店内

全体的に木材で作られた内装。暖かい色の照明と、外からの自然光。

そして奥には壁一面に広がる本棚があります。

水槽の水の音と、かすかなBGM。鳩時計のカチカチとした音。

入った瞬間にはもう、日常から離れた「森の中」へやってきたような感覚になってしまいます。

 

おや?誰もいない。開店してるの?店員さんは?どうすればいいの?と一瞬戸惑いましたが、入り口正面には厨房があり、店員さんがいた!

「いらっしゃいませ~!」という接客の声は出さずに、目が合うと静かに微笑んで会釈をしてくれました。

テーマの異なる9種の席

私はまず皆さんに情報をお届けすべく、記事を書くという使命があったため、すぐには席を決めず店内散策して写真を撮ったりしました。

もちろん許可をもらってます。一番乗りで他のお客さんがいなかったけど、空気感を壊さないためにも、静かに歩いて無音カメラにして撮影をしました。

席は9種類程あってそれぞれにテーマがあるみたいです。

水槽を眺める席

アンティークな感じの勉強デスク。地球儀の展示が素敵

かわいいぬいぐるみと一緒に外の景色も眺められる明るい席

本に囲まれて落ち着いた書斎にいるような席

などなど、どの席に座ったらいいのか迷ってしまいます。

基本的には同じ方向か壁を向いているため、他のお客さんと対面する事がないプライベート空間です。

本を読んだり手紙を書いたり

本棚には1000冊以上の本があって訪れた人は自由に読むことができます。

蔵書は 文学(短編集、詩集) 写真集 画集・美術書 絵本 自然科学 思想 哲学 心理学 文学系漫画 旅行書等、幅広く揃っています。

自分でお気に入りの本を持ってきても良いし、ここで気になる本があれば手に取ってみても良いですね。

ちなみにお勧めの本を紹介したノートが、本棚の向かいの椅子においてありました。

 

本棚の隙間にカメラがインテリアの一部のようにおいてあるのも粋な感じがします。

アンティークカメラ

透明で色鮮やかなグラスやアンティークなティーカップが並ぶ食器棚

レターセットの販売

レターセット

こんな素敵なペンもレンタルしています。普段使わないような羽の付いたペンで書く。そんな非日常を堪能できますよ

羽根のついたペン

静寂な空間で自分と向きあい、相手のことをゆっくりと考えながら想いをつづる。

ラインやメールなどで遠くにいてもすぐにコミュニケーションが取れる時代だけど

想いを込めて手書きの文字で相手にメッセージを送るのは今の時代は特別な気持ちになりそうですよね。

アール座読書館のルール(利用方法)

席を決めて荷物を置いて一息つくと、店員さんが静かにお水を運んできてくれます。

「メニューが決まりましたらお声がけください。」と静かな声で話します。

 

それでは、この独特な喫茶室の利用方法をまとめてお伝えしましょう。

ここは「静寂を楽しむための空間」です。

基本的にはお喋りは禁止。小声のちょっとした話や、足音、多少の物音はかまわないけど、小声でも長く続くお喋りはダメです。

なので1人でできることをするのがお勧めです。

読書をしたり、手紙を書いたり、勉強したり。パソコン作業も出来そうですが、キーボードの音には十分に注意しましょう。

ワンドリンク2時間程度の利用で、長時間利用する場合はさらにもうワンドリンクを注文しましょう。混雑時は3時間くらいで、空いていれば4時間ほどの利用ができます。

 

席は自由に座っていいようです。混雑してなければ、図書館のように別の席に自由に移動してもいい。お気に入りの席を探しましょう。

お連れの方がいてもバラバラの席に座ることができますが、混雑しているときは一緒の席をお願いされることもあります。

注文のタイミングは焦らずに自分のタイミングで良いそうです。

メニュー表には、このようなメッセージがありました。

「お席に腰かけて気を落ち着け、思考を止めて頭を休めてください。木々と水音と幻想的な音楽の中で感覚を開き、できるだけ現実的なことは忘れて、読書やお飲み物や瞑想や妄想なんかを楽しんでください。時間内でしたらお仕事やお勉強にご利用いただいても構いませんが、合間に一時でもそれを忘れられるお時間を作っていただけると幸いです。店主」

公式ブログをみると、お客さんには忙しい日常を忘れゆったりと現実逃避の時間を作ってもらいたいという思いがあるそうです。

その他詳しい情報はアール座読書館公式サイトをごらんください。

アール座読書館のメニュー

アール座読書館メニュー

メニュー表は机の本立てにインテリアの一部のように存在していました。

飲み物は、コーヒー系 フレーバーティー系 緑茶系 ソフトドリンク。

クッキーなどのちょっとしたお菓子も用意されています。

私は、甘い香りとほろ苦い味わいのキャラメルバニラと小さいけどぎゅっと濃厚に詰まったブラウニーを注文しました。

アール座読書館ブラウニー

さて、ここから自分だけの時間をすごす準備が整ったというわけです。

瞑想にもってこいの空気感

 小鳥の置物

最終的に決めた席は、外の光が入る窓際の席。窓辺の小さな鳥のインテリアがかわいい。

改めて落ち着いて目を閉じてみると、心地よい音が聞こえてくるのです。

本棚の上にある鳩時計のチクタクチクタクとする音。

前と隣の席にある水槽の、こぽこぽこぽ…という水の音。

飲み物を作る時のお湯が沸騰している音。

食器を静かに取り出し、カチャカチャと微かになる音。

木の床の上を静かに歩くときのギシギシという音。

席に座るときの布が動く音。

本をめくる紙の音。

 

どれもこれも生活音の一部で、なんの捻りもない音なのに、こうして目をつぶって耳を澄ましてみると、気持ちの深いところまでしみ込んでくるみたいで、とても心地よい気持ちになるのです。頭のなかもスーッと軽やかになってくる感覚。

α派が分泌されてそのまま眠ってしまいたくなるくらいでした。

 

一番気になった音が、時々定期的になる「トン・・トン・・トン」という木のまな板を叩いているような、、水が木の板に滴っている様な、、、その音がとくに眠気を誘ってきました。あれは何の音だったのでしょうか??謎のままです。

知らない人からのメッセージ

席によって、色々な仕掛けがあるようです。私の座った席は、万華鏡スコープがついました。それと引き出しを開けると、大量のメモ帳が入っているではありませんか!!

なんだこれは??メモ帳を開いてみると、手書きされたコメントがびっしりと詰まっていました。どうやらここに訪れた人達が、自分の今の気持ちを綴ったもののようです。

例えば、

「学校が始まりました。正直少し不安です。お父さんに心配かけないようにやっていけますように。東京は私に優しくしてくれるでしょうか?このお店にお世話になることが増えそうです。マスターさん、このお店を作ってくれてありがとうございます。私、頑張ります。」

というような、新生活がスタートする不安な気持ちをもっている方の日記です。

それに対して、別の人達から「大丈夫」「応援してます」などの励ましや共感したコメントがありました。

それから、仕事で人間関係に息が詰まっていて、精神的にもとてもつらいことばかりが続いているけど、仕事帰りにここへきてのんびりする自分を思いながら頑張っている人。

悩みは多いけど、最近は仕事へのやりがいが見えてきて、もっともっと頑張りたい、この仕事を続けていきたいという前向きな気持ちも綴られていました。

 

それが書かれていたのは、平成24年。8年の時が経っているのです。この方はいまどうしているんだろうか?仕事は続けているのかな?人間関係はどうなったのかな?

知らない人達のそのときの想いがほかにも数えきれないほど書かれていました。ここの引き出しには本当にたくさんのドラマが詰まっているんですね。少しエモーショナルな気持ちになりました。

それと、素敵な文章を書く表現力を持った方もいたので、、、是非見習いたいです。

都心にいながら日常を忘れさせてくれる場所

アール座読書館

そろそろ帰ろうかと店内を見渡すと、いつの間にか沢山のお客さんが来ていました。

床を歩く音や食器がなる音で、人が来ている事はなんとなくわかっていましたが、満席になる程いるという感覚はありませんでした。

それほどまでに皆がルールを守り自分自身のゆったりとした時間をすごしているのだろうなと感じました。

もしこの都心にいながら、森の中でお茶ができて読書ができて瞑想ができて、誰にも邪魔されず自然の音だけを聞いて、忙しい日常から離れることが出来たら?

現実が辛くても辛くなくても、現実逃避は自分と静かに向き合うこと。

少しでもいい。頭の中が整理されて、心の中がすっと軽くなって、そしてまた頑張れる。そう思いました。

そのきっかけを求めて、都内では貴重なこの空間へぜひ訪れてみてください。

詳細情報・アクセス

住所東京都杉並区高円寺南 3-57-6 2F
最寄り駅JR高円寺駅徒歩3分 pal商店街を進み、右折できる一本目の路地を右折後20m、左手
営業時間平日  13:30~22:30(L.O 22:00)※現在、事情により平日は20:00(L.O.19:30)までの営業となっております。

土日祝 12:00~22:30(L.O 22:00)

定休日月曜定休 祝日の場合は営業、翌火曜休み
電話番号03-3312-7941
Webサイトhttp://r-books.jugem.jp/

アール座読書館外観
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