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【高円寺】宮沢賢治の世界を感じるカフェ。珈琲亭七つ森

今回ご紹介するお店は、昭和53年創業の高円寺老舗の喫茶店「珈琲亭 七つ森」。
七つ森という名前は、宮沢賢治の詩集によく出てくる場所が由来となっています。

お店の入れ替わりが多いカフェ激戦区高円寺ですが、ここは昭和の時代から姿を変えることなくその場所にあり、長く愛され続けているお店です。美味しい手作りのご飯を食べながら、ジャズミュージックと共にゆったりとした時間を過ごすことができます。

高円寺駅からは10分ほど、新高円寺からルック商店街を徒歩5分ほど歩いた場所に位置している、この昭和の雰囲気をそのまま残したようなこちらの建物。看板には「亭琲珈 森つ七」と、今とは逆から読む表示になっています。

珈琲亭七つ森

まるで昭和へタイプスリップしたかのような、このレトロな建物の中へ入っていきましょう。

レトロな喫茶店の空気感

店内は木材の茶色をベースに、落ち着いたエンジ色のベロア素材を使った椅子が並んでいます。
優しく暖かい照明や、キレイなステンドグラスの電気が使われていて、この薄暗い明かりがなんとも落ち着く空間になっています。

ステンドグラスの照明

壁面や柱などにはレトロなおもちゃや額縁などの装飾が良い雰囲気を出しています。
他にも、時間が止まった木の古時計のインテリアなどが並んでいます。

古時計

カウンターの上には年季の入った昔ながらの大型スピーカーがあります。
私が小さいころ実家に似たスピーカーがあったことを思い出し、少し懐かしい気持ちになりました。

古いスピーカー

ちなみにお化粧室は和式でした。個人的には洋式のほうが落ち着くのですが、これもまた昭和を楽しむ一つなのではないでしょうか。

宮沢賢治の詩集が由来

ところで、冒頭でも少し触れましたが、店名の「七つ森」とは、宮沢賢治の詩集に出てくる、「七ツ森」という地名から付けたものだそうです。

「七ツ森」とは、岩手県の小岩井農場の南方にある七つの丘の総称のことです。その美しい景色は詩集の様々な作品に出てくるので、宮沢賢治がこよなく愛した地だと思われます。

七つ森

出典:Wikipedia

外の看板や店内の小物に使われている、フクロウ達は宮沢賢治の世界観に通じています。
フクロウが主役のお話や、他の物語でもさりげなくフクロウが登場したり、宮沢賢治記念館でもいろんなところにフクロウモチーフの装飾が施されているみたいです。

七つ森カフェ外観

他にも私が気づいていない部分で世界観を見つけることができるかもしれません。
そんなことろを楽しみの一つとして、行ってみるのもいいと思います。

手作りカフェごはん「本日のランチ」を食べよう

手作りの美味しいカフェご飯が食べられるのが魅力の一つです。
「本日のランチ」は、サラダ、スープ、ドリンク付きです。
本日のランチ

本日のランチではなくても、ご飯メニューにはサラダとスープが付いてきます。

サラダとスープ

今回は、私の好物であり、人気メニューのオムライスを注文してみました
こちらの「和風オムライス」
七つ森カフェ和風オムライス

注文してから厨房で一つ一つフライパンで調理をし始めるので待っていると良い香りがしてきます。
一口食べると、スクランブルエッグをふんわりとまとめたような印象ですが、しっかりと満足出来る口当たりです。

バターや生クリームのまろやかさと塩加減が絶妙に良いですね。

ライスは、タケノコやごぼうなどの具材に甘辛い味が付いた牛肉のしぐれ煮を混ぜて炊きこんでいるようです。オムライスと一緒に塩コショウ、そして山椒がついてきて、お好みでスパイスを追加することもできます。

もう一つの人気メニュー「野菜カレー」をご紹介。

珈琲亭七つ森野菜カレー

インドカレーのようなスパイスの香りとピリ辛の味わいと、 野菜がしっかりと溶け込んでいるような舌触りが良いです。大根が入っているのが珍しいですね。他にもれんこん、さつまいも、かぼちゃ、人参など根菜が入っていて、はじめは男性にしては量が少ないかも知れないと思いましたが、野菜が盛りだくさんなのでお腹に結構たまります。

自家製スイーツと多種類の飲み物

今回はデザートまではいただかなかったのですが、自家製デザートがまた美味しそうです!
人気で有名なのが、たまご感がしっかりとした固めの「カスタードプリン」中はなめらかな触感が楽しめるそうです。

季節によって変わるメニューもあり、フレッシュなイチゴを使った甘さ控えめの「イチゴのばばろあ」も人気の商品です。

飲み物もこのように色々揃っています。ブレンド珈琲一つにしても、好みによって挽き方を選ぶことができます。珈琲好きにはとてもうれしい事ですよね!!

またこのように「冬のドリンクメニュー」と称してお勧めメニューの用意もあります。

冬のドリンクメニュー

珈琲が飲めない私のような人にとってはありがたいです。
季節に合った飲み物を飲んでほっこりしたいですね。

オープンキッチンでわくわく感!

七つ森店内

写真のように客席からカウンター先の厨房がみえるような作りとなっています。

さて、あのふっくらオムライスをどうやって作っているのか。
注文が入ってから作っているのですが、とろとろ卵液をアツアツ(と思われるフライパン)に流し込み手際よく混ぜ、ぽんぽんぽんとフライパンを振りながらあっとゆー間にかわいい形のオムレツが出来上がりました。

さらには、トントントントンとものすごい速さで林檎を切る店員さん。
季節限定のアップルケーキの仕込みをしているのでしょか??

慌ただしくてきぱきとした厨房の様子と、レトロで落ち着いた空気感の客席は時間の流れが違うはずなのに、こちらの雰囲気を壊すことなく過ごせているし、普段は食べられない人の手料理を食べられるというワクワクした感覚が出てきました。

客席と厨房を全部ひっくるめて、この喫茶店のレトロな雰囲気を楽しむことができるのです。

どの時間帯もおすすめ

私が訪れたのは、ランチタイムの少し前。11:30過ぎ。一組すでに着席していたけど、この時点では座り放題でした。お昼近くなるにつれて続々とお客さんがやってきて12:00過ぎになると、外で待つ形になります。

雑誌などでも良く取り上げられるほどなので、地元の人だけでなく、わざわざ遠くから来る人のいるそうです。人が少ないお昼前の時間帯に、1人でゆっくりとした贅沢な時間を過ごすのもよさそうです。
自家製デザートや飲み物が充実しているので、お買い物に疲れた休憩時間にももちろんおすすめできます。

夜の時間帯も、ディナーとしても良いですが、他で食事をした後で、まだ話したりなかったり、食後のデザートを食べたいという方も利用しているようです。

創業より30年以上も愛され続けている七つ森は、それだけの雰囲気と味に説得力がありました。
お友達や大切な人と、もちろんお一人でも!高円寺に来た際には是非足を運んでみてください。

詳細情報・アクセス

住所東京都杉並区高円寺南2-20-20
最寄り駅東京メトロ丸ノ内線【新高円寺駅】徒歩4分
JR中央線【高円寺駅】徒歩9分
営業時間通常 11:30~24:00(L.O.23:30)
※当面の間10:30~22:00(COVID-19感染拡大防止のための東京都の営業時間短縮要請により) 来店前にお電話してご確認ください。
電話番号03-3318-1393
予約不可

 

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